今日は、夏みかんの花をスケッチしました。花びらは肉厚で、甘いいい香りがします。甘い香りに誘われて、ハチや蝶、鳥が訪れる季節となりました。桜の花が描けるようになりたくて始めた花のスケッチですが、日々、自然とはよくできたものだと考えさせられることが多い毎日です。というのも、桜や桃の季節には、まだまだハチや蝶のような昆虫は見られない代わりに、春の風は強く、花びらもヒラヒラと風に舞い、花粉も風が運びやすく、また春の強い風がおさまる5月には、花粉を運んでくれる虫たちを誘うような甘い香りや、ハチや蝶が花の上でしっかりと蜜が吸えるためであるように、大きな花を持つ牡丹や芍薬、石楠花のような花が咲き、小さくても硬い肉厚の花びらを持つみかんのような花が咲きます。江戸時代、この季節の花の絵には、蝶やハチや鳥の姿が描かれているのを思い出して、今更ながら、なるほど!!と、一人悦に入った一日でした。