ホンアジサイの花を描きました。
今年の6月頃、高幡不動尊金剛寺で「ホンアジサイ」のスケッチをしてきました。今回はそのスケッチをもとに日本画の絵の具で描きました。
高幡不動尊には、自然の中に咲くヤマアジサイやガクアジサイが250種類7500株もあるそうで、都内ではなかなか見ることのできない種類のアジサイがたくさんあります。
「紫陽花」という漢字表記は、唐の詩人白楽天(白居易)が「白氏文集」の中でライラックに付けた名を,平安時代に翻訳する際、勘違いしてアジサイにあててしまったという説があるそうです。日陰で咲くアジサイに対して「紫陽花」の「陽」という字は違和感がありますが、確かに日向で咲くライラックには「陽」という字がよく似合います。また「白氏文集」の中で白楽天は「紫陽花」を「色ハ紫二シテ気ハ香バシク」と記しているのだそうで、アジサイに香りはあまり無く、ライラックには香水に使われるほどの良い香りがします。
「紫陽花」はアジサイではなく、ライラックの名前であったという説に、なるほど!!と思うばかりです。