石和ハウス桃園の桃の花も受粉期を迎え、今年のハウスでのスケッチは終了です。今日は久しぶりに新宿御苑に行ってきました。モクレン、マンサク、サンシュ、大寒桜と、春を告げる花々が咲きだしました。
石和ハウス桃園の桃の花も受粉期を迎え、今年のハウスでのスケッチは終了です。今日は久しぶりに新宿御苑に行ってきました。モクレン、マンサク、サンシュ、大寒桜と、春を告げる花々が咲きだしました。
山梨県 石和 ハウス桃園の桃の花も、今日は8分咲きとなり、華やかになってきました。咲き始めの淡いピンク色と少し時間のたった濃いピンク色の花を同時に見ることができ、日々変化が美しいときです。
F4×2サイズの画面(↑)で、3時間くらい描きました。HB、2B、3Bの鉛筆、0,5mmHBのシャーペン、色鉛筆、ねり消しゴム、F4のスケッチブック(綴じ部分がつながっているもの)を使っています。
桃の花の特徴として、1本の枝先に花が密集して咲くので、1つ1つの花のディテールも大切ですが、塊りとしての形に常に気をくばって、全体→部分→全体→部分、といった意識を持ちながらスケッチをすると、いい形がとれてくるような気がします。
たとえば、花のついている枝全体の輪郭を確認しながら描きます。部分で大切なことは、一輪一輪の花の中心がとれているかを確認しながら、花の柔らかい表情や特徴をできる限り拾っていくことではないかなと思います。(スケッチには、人それぞれのとらえ方があるので、当サイトも自分の方法を見付けるための参考にしていただけると嬉しいです。)
花が咲きかけの淡いピンク色の時は、シベが白く花粉は固くてオレンジの濃い色をしています。シベが赤くなってくると、花粉はきれいな黄色になり、赤いシベの中で目立つ色となり、受粉できる状態になります。花は、時間とともに変化する過程で、花びらもシベも花粉もそれぞれの状態に合った美しい色や形の組み合わせで変化しているように感じます。
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今日は 山梨県 石和のハウス桃園に行って来ました。新宿から高速バス(往復2800円)で石和まで行き、そこからタクシー(1600円くらい)でJAふえふき富士見直売所まで行きます。ここで入場料を500円払って、ハウス桃園に案内してもらいました。ハウスの中は暖かく風も無いので、花もちも良くスケッチしやすいです。今年は暖冬で、桃の木の休眠期があまりとれなかったそうで、ハウスの桃の花は、まだ1分咲きくらいでした。見頃になるのは今週末くらいから?のようです。桃の栽培には休眠期という時期が必要だそうで、休眠期には、7℃以下の時間が800時間~1000時間くらいいるのだそうです。暖冬の今年は、なかなかその時間がとれず、ビニールハウスで囲うことができなく、花の時期も遅れたということらしいです。「最近の気候変動で、山梨でとれるフルーツもずいぶん変わってきたよ。ウチは昔リンゴ農家だったんだけど、リンゴはもうおいしくできないから今年は木を切ったんだぁ。桃も福島でたくさんとれるようになったしなぁ。」などと、桃の栽培をしているご主人が、今年ウチでできた最後のリンゴだよと私にリンゴを勧めながら言われておりました。気候と共に日本のフルーツ栽培も変わりつつあるようです。
寒桜も8分~9分咲きとなり、すっかり華やかになりました。今日は晴天でしたが、意外と風があってスケッチをしていると冷え込む1日でした。まだ蕾が残っている7分~9分咲きくらいの頃の花は、花の形がしっかりしていて、スケッチをするには一番描きやすい頃なのではないかと思います。
今年の冬は、暖かかったり寒かったりの繰り返しで、花が咲いたかと思うとすぐに散ってしまって、満開になっても、なんとなく花に元気が無く、きれいな形を見付けにくいような気がします。
最近、三菱一号館 館長の高橋明也さんが書かれた「『美術館の舞台裏』ー魅せる展覧会を作るには(ちくま新書)」という本を読みました。美術界の興味深い話はもちろんのこと、内容も時代も多岐に渡って書かれておりました。かなりお勧めです。美術館の企画展を観ないと、損をしてしまうかもしれないと感じてしまいました。高橋さんの思うつぼです。絵を観ることから始まって、今、絵を描いている自分に、もう一度鑑賞者であった自分を思い出させてくれる貴重な一冊でした。
この度は、お忙しい中ご来廊いただき、大変ありがとうございました。おかげさまで大盛況に終わりました。心から感謝申し上げます。今後とも変わらず精進してまいりますので、よろしくお願い致します。
11月13日(金)~22日(日)まで 日本橋 秀山堂画廊にて個展をいたします。サイトをご覧の皆様、お気軽にお立ち寄りくださいませ。103-0022 東京都日本橋室町3-2-18海老屋ビル6F TEL03-3245 1340
夏の終わりに皇居東御苑でスケッチした芙蓉の花を日本画の絵の具で描きました。東御苑は、旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部を宮殿の造営にあわせて皇居付属庭園として整備されたものだそうです。いつもきれいに整備された美しいお庭と、自然のままに残された木陰の空間があり、一年を通していろいろな花を見ることができます。江戸城の天守閣、大奥、松の廊下などの跡地に咲く花を、のんびりとスケッチできる素敵な場所です。
春に咲く桜の花の中でも、東京では年によって五月連休近くまで咲いている「関山」という名の桜の花があります。花びらの枚数が多く、花の骨格がわかりにくく、スケッチしずらい花ですが、華やかでたっぷりした美しい花です。先日、NHKの歴史秘話ヒストリアという番組を観ていて、東京には『グルーの桜』と呼ばれている桜の木があり、それが「関山」であることに気がつきました。グル―とは太平洋戦争前の駐日米国大使ジョセフ・グル―のことですが、太平洋戦争が始まり、グル―が10年間を過ごした日本を去る直前に「この桜が大きくなって花開くときに、きっと日米の間に平和が戻っているように」と、桜の若木を大使公邸に植えていったのだそうです。その後、その桜は枯れてしまったそうですが、一本の枝が港区の麻布小学校に枝分けされ、植樹されているそうです。平和を願う想いを込めて桜の木を植樹したグル―に寄せて、今回は「関山」を描いてみました。
東京書籍さんから出版されております「昭和天皇実録」3,4巻 9月出版の帯の原画です。みかんの花の古名として「花橘」という題名にいたしました。
11月13日~22日まで 日本橋 秀山堂画廊(103-0022 東京都日本橋室町3-2-18海老屋ビル6F TEL03-3245 1340)での個展に出品いたします。
✿✿✿ 今春描いたスケッチをもとに本画を描きました。(13×13サイズ) ✿✿✿
Cherry blossoms, Peach blossoms, Ume blossoms, Camellias
Japanese‐style paintings
今年の2月にスケッチした寒桜と、そのスケッチをもとに本画の制作をしてみました。
下地は焼箔、サイズは13×13です。
イメージを変えてもう一枚。
今春スケッチした椿(つばき)の花を日本画にしてみました。少し浮いたように見えるパネルを使って13×13で製作しました。紙は桜の草木染めの和紙です。和紙、パネルは、西荻窪の数寄和さんにて購入しました。↓はスケッチです。
今年スケッチした桃の花を、桜の草木染めの紙(西荻 数寄和さんにて購入)に描きました。13×13サイズ
ウコン桜のスケッチをもとに制作いたしました。WSMサイズの横構図と縦構図です。
3月29日~4月19日まで、善福寺公園近くの葉月ホールハウスにて、横尾英子小品展を開催しております。なお、葉月ホールハウスは、13:00~19:00まで、火、水曜日が休廊日で、日曜日は音楽会となりますので、展示はお休みです。お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄り下さい。
赤みの強い若葉と白い花のコントラストが、とても美しい桜です。